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執筆者の写真荘魯迅

36 己に言い聴かせたいこと

時流れ、季節移ろう。

日本に来て満36年になった。

上海で過ごした歳月よりも遥かに上回ったこの日本は、

己にとってはもう故郷? 

それとも異国のまま?


年々この日になると、心の中では自ずと変わらぬ儀式が行われる。


願わくは、

枯寂なる心にもせめて平安あらんことを。

そして悲嘆せざるを得ぬは、

時の追えざることと世事の占い得ざることならん。


何よりも痛むべきは36年来、

故国はわれらの望む方向に行くどころか真逆に突っ走ってきたことだ。


……

今朝はなんとなくそこまで殴り書きしたところ、いきなり感極まってひとり書斎に籠り大泣きしてしまった。


思うに36は大事、

ちょうど一年後のロクシも忘れるべからず、

しかしその前に、

文革への清算は⁈

その清算が仕切れていないがゆえに

ロクシが起こった。

そしていろいろな暴走は今なお

リアルタイムに行われているのだ。


したがって己の志すべき道は

改めて説き明かすまでもないが、

数千万の国民を

死へ追い込んだ

かの酷い「運動」を

徹底清算することに

ほかならないのだ。


然るに道というものは

常に険しくて長い。

時には危険が潜んだりもする。

でも行かなければならぬなら、

ギターを敲き歌いながらゆくとしよう。

己にはそれしかないのだ。


幸運なことに

己には友人や同志がたくさんいて、

数十年来揺るぎない信頼を以て支えてくださる知友もいる。

そういう意味では、

日本は故郷と言えぬとも

故郷よりも勝る

心の郷なのだ。


36周年という大いなる節目を迎えた昨今(カレンダーも変わったため)

この紙面を借りて

心より至誠なる感謝を申し上げたい。


さて正午に出した「Do you remember?」は

個人史上最高のアクセス数になった。

ありがとう!

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