平凡社の東洋文庫通信(第9号)が届きました。「私のオススメの一冊」という拙稿が、掲載されています。その一冊とは、東洋文庫の出版物からわたくしが選んだ「花間集」なのです。次のような文があります。
絶望に瀕した際、人は「家」に帰りたくなる。文学的に言えば「回帰」となるが、その道は二つ。
そしてわたくしは限られた字幅で、その二つの回帰をめぐって語ったわけです。季節的にも、疫病蔓延がもたらす悲しみにおいても「花間集」をおすすめしたいと思います。
更にこのような件もあります。
言ってみれば「詩」は昼の文学、経世済民の雄志の現れ。一方の「詞」は夜の小唄、恋情回帰の発露なのだ。
その詩と詞の違いに、ご関心はおありでしょうか?
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